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コラム2 『食料安全保障について考える』

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  [酪総研コラム2ー2022年8月掲載] 食料安全保障について考える  新型コロナウイルス感染症パンデミックによる影響とともに、ロシアのウクライナ侵攻による影響として燃油や穀物価格の高騰も加わり「食料安全保障」の関心が高まる中、政府・与党による検討が始まっている。  今年5月に公表された「令和3年度 食料・農業・農村白書」でも、食料自給率の向上と食糧安全保障の強化に関心が一層高まっていると指摘している。  わが国は食料自給率が低く、カロリーベースの自給率は40%を切っている(図)。  足下ではロシアのウクライナ侵攻によってロシアへの経済制裁が強まり、穀物・肥料・燃料等の価格が高騰してきていることに加えて、地球規模での気候変動により作況が不安定になっていること、新型コロナウイルス感染症パンデミックにより世界的なサプライチェーンが混乱したこと等々、食料をめぐる状況に大きな不安感があり、食料安全保障の確立が喫緊の課題となっている。  全てを国産にすべきというのは暴論だと思うが、日常の食料供給カロリーの60%以上を輸入に委ねていることについて、大きな不安を抱かざるを得ない環境である。食料を自由に手に入れることができなくなるかもしれない状況とは?想像を豊かにして考えてみる必要がある。 以 上